先日、新型ムーヴキャンバスのセオリーGターボを試乗する機会があり、記事にしました。
走行に関する話題を中心に、先代からの改良点を10個紹介しています。
改めて次回以降の記事で内外装を紹介しますと書いたのですが、もう多くの方がブログやYouTubeで新型ムーヴキャンバスの紹介をしています…。
少し視点を変え、どのグレードを選んだら良いのか?という観点で、先日の試乗の様子を交えながら今回の記事で触れることにしました!
新型ムーヴキャンバスのグレード一覧
早速ですが、新型ムーヴキャンバスのグレード一覧を表にまとめました。
おすすめのグレードはG、Gターボ
それではおすすめのグレードについて紹介します。もう皆さん言われることですが、僕としてもズバリ、
がオススメです!
僕が先日購入したグレードは「Gターボ」となります。妻と共有して運転するのですが、どうしてもターボが欲しかったため選びました。
加速力や装備の豪華さを求めるのであればGターボとなりますが、加速力がそこまで必要なければ十分に装備が充実している「G」グレードをオススメします。
とにかく安くおさえたい!ということで、「X」グレードの用意はありますが、装備される内容はかなり見劣りします。
GはXよりも17万6000円高いですが、LEDヘッドランプやTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ付きの運転メーターなど24万円相当※の機能が標準装備されます。
また、GターボはGよりもさらに12万1000円高いですが、Gに4万4000円でオプション設定されるスマートクルーズパックが標準装備となります。
スマートクルーズパック
アダプティブクルーズコントロール、レーンキープコントロール、コーナリングトレースアシスト、ステアリングスイッチがセットになったオプションパック。
スマートクルーズパックを差し引いて、ターボとD-CVTへのアップグレードが実質7万7000円で可能と考えると、Gターボはかなり魅力的に思えてきます。
「X」グレード、ここまで差別化しなくてもよかったように思うのですが、明らかに装備の内容は貧弱ゥです。Gグレード以上を売る気まんまんですね…!笑
電動パーキングブレーキもオートホールドも要らない!ホッとカップホルダーも置きラクボックスもシートヒーターも要らない!ヘッドライトもハロゲンでいい。なんなら運転メーターにはタコメーターも要らないし、液晶カラーメーターも要らない!
ムーヴキャンバスの見た目が一番で、とにかく安く買えればそれでいい!そんなグレードがXになっているのではないでしょうか。
GはXよりも24万円相当の装備が追加されていますが、価格差は17万6000円です。
Xグレードで、Gの標準装備をオプションで1つ2つ選ぶということも難しいです。
XでGの標準装備へとアップグレードできるのは、ナビ周りに関連したオプションと360°カメラなどが搭載されるスマートパノラマパーキングパック、他にはLEDフォグランプくらいのようです。
選んでつけられるを選んで1つ2つのオプションで我慢できるならまだしも、それ以上のオプションを付けるなら、少し頑張ってGにした方が良いよね!という設定ではないでしょうか。
走行に関しては前回の記事で紹介しているので、続いては外装と内装を詳しく見ていきましょう。
外装
外観ではGとGターボに違いはなさそうです。以下はストライプスの写真です。
G、Gターボ | X | |
---|---|---|
ドアアウターハンドル | メッキ | シルバー |
メッキサイドガーニッシュ | 有 | 無 |
ガラス | 全面UV&IRカット | 全面UVカット +フロントウィンドウのみIRカット |
ヘッドライト | フルLEDヘッドランプ ※ADB(アダプティブドライビングビーム) | ハロゲンヘッドランプ ※AHB(オートハイビーム) |
LEDフォグランプ | 有 | 無 ※オプションで変更可能 |
ストライプスのカラーは8パターン、セオリーのカラーは7パターンとなります。
ストライプス(STRIPES)
ストライプスは全てシャイニングホワイトパールと組み合わせた2トーンカラーで8パターンです。
セオリー(theory)
セオリーはモノトーンカラーで全7パターンとなります。
ヘッドライト
GとGターボにはフルLEDヘッドライトが採用されています。
ウィンカーは電球ではなく、LEDが反射してキラキラと輝く光り方となっていました。
さらにハイビームに関しては、ADB(アダプティブドライビングビーム)となります。
ADBは単なるロービームとハイビームの自動切り替えだけでなく、左右のライトが独立して自動的に照射範囲をコントロールし、対向車に眩しくないようにしながら、自分の走行車線を明るく照らすといった機能になります。
一方、Xグレードではハロゲンヘッドライトとなり、ウィンカーやポジションランプは電球となります。ハイビームはAHB(オートハイビーム)で、ロービームとハイビームの自動切り替えのみとなります。
テールランプ周り
先代ムーヴキャンバスは中央の赤いエリアがテール・ブレーキランプでした。
新型ではテール・ブレーキランプの位置が外側に変更されています。ヘッドライトの円形に光る形状と揃って良いですね!
テールランプはグレードの差はなさそうです。ウィンカー、バックランプともに豆球です。
ここは気になる人はLEDバルブに交換したくなるところでしょう。
純正オプションの場合は、ウィンカーの黄色を目立たせなくするシルバーバルブと、バックランプのLEDバルブを合わせて1万9000円ほどになります。
注文時に交換を依頼するのも良いですし、納車後は社外品を安く買って、自分で交換するのも良いでしょう。僕もDIYで交換予定です。
360°スーパーUV&IRカットガラス
GとGターボでは、紫外線(UV)と赤外線(IR)どちらもカットしてくれるガラスが全面採用されています。
Xグレードでも、全面UVカットにはなっています。IRカットはフロントウィンドウのみ。
荷室の開け方
前回紹介できていなかったラゲッジルーム(荷室)の開け方を、せっかくなので紹介します!
ラゲッジルームのドアノブ内側にラバー素材が貼られていました。
ラバーが貼られていた箇所はボタンだけだったか、内側全体だったか今では記憶が曖昧ですが、こんな細かい場所の触り心地が先代よりも向上していて好印象でした。
先代ムーヴキャンバスではプラスチック剥き出しでした↓
また、新型ではボタンの仕様が先代ムーヴキャンバスから変わっていました。
先代では他のドアと同様に車両全体のドアロック、アンロックが1つのボタンが兼用していました。
新型ではドアノブにアンロックボタンがついていて手をかけて、すぐに車両全体の施錠を解除しつつラゲージルームドア(バックドア)を開けられるようになっています。
ドアロックしたい場合は、従来と同じ手順で、同じ場所に設置されたドアロックボタンを押して施錠します。
荷物を乗せる際に少し楽になりました。
ただラゲージルームドアで、ドアのアンロックだけをすることができなくなったように思います(少し記憶が曖昧…)。ノブに手をかけてアンロックしたタイミングで、ラゲージドアが少し持ち上がるような挙動をします。
文章で上手く伝えられる自信がありませんが、ぜひ試乗や展示車を見る際に確認してみてください。
内装
内装の配色
外装と同様に、内装の配色もストライプスとセオリーで分けられています。
ストライプスはブラックとホワイトの2トーンが基調、セオリーはブラックとブラウンが基調となっています。
シートのカラーも異なり、ストライプスはライトグレー、セオリーはネイビーとなります。
シート表面の素材はどちらもファブリックです。ファブリックというのは、難燃性の化学繊維でできた布地のことですね。
どちらも同じファブリックでも、ストライプスはジャージ素材で、セオリーは起毛素材というのでしょうか、仕上げが異なるので質感や風合いが違います。
ステアリングとシフト
GとGターボでは、ステアリングとシフトがシルバー加飾されます。
セオリーではさらに専用で、本革巻きのステアリングと本革巻きのシフトとなります。
なお、インパネパネルやセンタークラスター、シフトノブ(本革)などをカラーコーディネートできるオプションが設定されています。セットで4万5056円(税込)です。
ルームランプ(室内灯)
ルームランプは注文時にオプションでLEDに変更しない場合は、いずれのグレードも豆球となります。
収納に関して
収納に関して見ていきましょう。まずは全グレード共通で設定されている箇所です。
バニティミラーは運転席、助手席ともに搭載されています。ライトはありません。
↑試乗したセオリーGターボで、フロントセンターアームレストの写真を撮り忘れてしまったため、掲載する写真はストライプスGのものとなります。
運転席ハンドル下のインパネロアポケットは財布などを収納できそうです。
また運転席の足元には開閉式の収納ボックスがありました。折り畳み傘を入れるのは厳しいかなというサイズです。タンブラーやペットボトルは入りそうです。ゴミ箱として使うのも良いかもしれません。
先代ムーヴキャンバスでは「インパネロアポケット」という非開閉式の収納が設置されていました。今回は開閉式なのですが、名称は分かりませんでした…。
ラゲージルーム内の床下収納となる「ラゲージアンダーボックス」にも収納スペースが用意されています。先代とは異なり、仕切り版に切り欠きがあり、ビニール傘など一般的な大きさの置き傘を収納することが可能です。
またその奥の床下には、パンク修理キットが入っていました。スペアタイヤは付属しません。また、今回は車載ジャッキが欲しい場合はオプションとなるので注意しましょう。念のため僕は注文したのですが、「車載ジャッキセット」を注文する場合は、4,730円(税込)となります。
収納の多くは全グレード共通となりますが、一部Xグレードにつかないものがあります。
それは助手席のシートバックポケットと、後席下に設置される置きラクボックスです。
置きラクボックス
スーパーでの買い物袋や倒れやすい荷物を置いておくのに便利な「置きラクボックス」がより使いやすくなりました。
今までボックスを両手で組み立てないと使えなかったのですが、片手で開閉ができる仕組みに変更されたので、荷物から一旦手を離す必要がなく置くことができます。
ホッとカップホルダーとシートヒーター
寒い季節でも飲み物をちょうどいい42℃付近に保ってくれる「ホッとカップホルダー」と
「運転席/助手席のシートヒーター」は、冬場には特に嬉しい機能ですよね。
どちらも新型ムーヴキャンバスに搭載され話題となりました。
ナビ(ディスプレイオーディオ)
ナビは全グレードオプションとなるので、標準装備されるものはありません。
ディーラーオプションの10インチナビはダイハツ初の設定ですが、価格は20万円オーバーとなります。
9インチのディスプレイオーディオはナビの機能自体は入っていなくて、スマホと接続してApple CarPlayかAndroid Autoを使うことになります。
ディスプレイオーディオを選んだ場合には、収納のインパネアッパーボックスと、スマホのワイヤレス充電機能Qi、HDMIソケットもついてきます。
ディスプレイオーディオでは標準でDVDやCDを再生するといったことは不可能なので、映像メディアを視聴する際にはHDMI端子を経由してどうぞという感じなのでしょう。
この辺りは僕自身、納車後に色々接続して再生テストしたいと考えています。
ディスプレイオーディオのオプション費用は、GとGターボが10万4500円(税込)〜、Xでは別途取り付けが必要となるパーツが出てくることから12万1000円(税込)〜となります。
ディスプレイオーディオを選ぶ人の方が多数派のようです。
その他
ウェルカムオープン機能
ウェルカムオープン機能ですが、GとGターボに標準搭載されます。
実は撮影の際にウェルカムオープンが上手く作動せず、なんでかな…?と思って営業さんに確認しました。
ウェルカムオープン機能を予約した後は、電子キーではなくドアのボタンでロックをしないと作動しないとのことでした。教えていただきありがとうございました!
予約の際には事前にスイッチを押す一手間はかかりますが、荷物を両手に抱える場面では便利なことも多そうです。
まとめ
今回の記事では、
という観点で紹介してみました。
改めて確認すると、明らかにXグレードは装備内容が削ぎ落とされていると感じますね。
ここまで装備の差があると、正直オススメというか、Gグレード以上を選ばざるをえないとも言えます。
ほとんど街乗りだけということであればGグレードでも十分に快適です。
登り坂を元気に走りたい!高速道路を使ってどんどんドライブしたい!街乗りでももっとキビキビ走りたい!という、パワフルな人には絶対Gターボが良いでしょう。
今回の動画が、少しでも新型ムーヴキャンバスのグレード選びの参考になれば嬉しいです。