Apple CarPlayやAndroid Autoが使える車が増えてきました。
好きなナビアプリや音楽アプリを選んで車内のモニターで利用できる便利な機能ですが、それぞれiPhone、Androidどちらかとの接続が必要となります。
最新の車ではスマホとワイヤレスで接続できる場合もありますが、ケーブル接続が必須となることの方が多いと言えます。僕のフォルクスワーゲン ゴルフ7.5 Rヴァリアント(2018年式)もケーブル接続です。
今回は通常ケーブル接続が必要なApple CarPlayとAndroid Autoを、ワイヤレス接続で使えるようにします!
【Ottocast U2-X PRO】1台でApple CarPlay/Android Autoどちらもワイヤレス化
これまでもApple CarPlayとAndroid Autoをそれぞれワイヤレス化する端末はあったのですが、1台でどちらもワイヤレス化できるようになった端末がOttocast U2-X PROです。
2022年11月19日現在、Amazonで価格は19,999円となっています。
開封してみた
端末表面は放射線を描く鏡面加工のような処理が施されていて美しいです。他に光沢のないタイプの端末も販売されています。
名刺よりも一回り小さいくらいのコンパクトサイズです。
側面にはUSB Type-CとType-Aの端子がついています。
Type-Cの端子を車両のCarPlay接続端子と繋ぐことでワイヤレス化が可能です。Type-A端子は、スマホと従来通りケーブル接続したい場合や、給電用として使用できるようです。
- U2-X PRO本体
- 取扱説明書
- USB Type-A to Cケーブル
- USB Type-C to Cケーブル
接続手順
まずは車両とU2-X Proを接続します。
僕の車は車両側のUSB端子が奥まっています。続いてU2-X Pro本体も接続します。
本体を接続し、アクセサリオンにするとLEDインジケーターが赤く点灯します。
Apple CarPlay
少し古い機種ですが、僕はiPhone XSを使っています。iPhone6から現行型のiPhoneまで対応するとのことです。
- ステップ1
- ステップ2
- ステップ3連絡先とよく使う項目の同期を許可しますかCarPlayで電話機能などを利用する場合は許可します。
- ステップ4Apple CarPlayを選択車両のモニター側からApple CarPlayを選択して接続します。以上でCarPlayの接続準備が完了します。
Android Auto
続いてAndroid Autoの接続方法です。僕が使っている端末は、SHARP AQUOS sense3 lite(SH-RM12)です。こちらも少し古くスペック的には低い端末ですが、使用することができます。
Android11搭載端末が推奨のようですが、具体的に対応機種として明記されているものは少ないのでご注意ください→ 公式サイト
- ステップ1
- ステップ2ペア設定ペアリングを要求されるので、「ペア設定」をタップして進みます。
- ステップ3
各種アプリがワイヤレスで快適!
ワイヤレス接続に成功したので、早速幾つかのアプリの動作を検証しました。
カーナビアプリ
ワイヤレス接続した状態で画面操作しましたが、特に動作が遅延するようなこともなく反応は良好です。
以下のナビアプリを試してみました。
Apple CarPlay | Google Map、Apple純正マップ、Yahoo!カーナビ、カーナビタイム(プレミアムプラスプラン) |
Android Auto | Google Map |
どれもケーブル接続時と遜色ないほど機敏に動き、実際に一般道と高速道路で試したところ問題なくルート案内してくれました。
ただ、今回初めて様々なナビアプリで動作案内を試したのですが、無料運用できるアプリの中ではYahoo!カーナビが良いと感じ、有料アプリまで含めるとカーナビタイムが優秀であると感じました。
カーナビタイムはApple CarPlayで使用するためには月額1,000円のプレミアムプラスコースへの加入が必須となりますが、高速略図(通過するSAやPAなどの情報など)を表示することができます。
CarPlayで高速略図を表示できるナビアプリは、カーナビタイムの他には皆無ですので、快適に高速道路上でもナビを設定したいのであればオススメです。
プレミアムプラスコースは年間9,800円となります。
※プレミアムプラスコースは公式サイトかアプリストアからの申し込みのみ
この先のSAやPAにどのような施設があるのかマークを表示してくれるので安心です。ただマークは小さく、運転手が瞬時に判断することは難しい点にはご注意を。
輸入車のナビに不満がある場合の代替として、カーナビタイムは活躍することも可能です。
カーナビタイムはApple CarPlayの他、Android Autoにも最近対応したようです。
音楽再生アプリ
僕が普段メインで使用している音楽再生アプリはSpotifyです。Apple CarPlayでテストしたところ問題なくワイヤレスで再生できました。
ケーブル接続時と同様に音楽を再生しながらGoogle Mapなどの別のアプリでナビすることも可能でした。
ステアリングスイッチの、曲送りやボリューム調整ボタンも動作したのですが、時々反応しないような場面がありました。もしかすると元々フォルクスワーゲンのディスカバープロとスマホをBluetooth接続設定しているので、動作が競合しておかしくなっているのかもしれません。
場合によってはスマホでナビとのBluetooth接続を一旦解除して、ワイヤレス AppleCarPlayやワイヤレスAndroid Autoのみ接続すると安定するかもしれません。
通話/メッセージアプリ
Appleカープレイのメッセージアプリと、LINEアプリでの通話を試してみました。
普段子どもに貸すことの多いAndroid端末にCarPlayで音声操作してメッセージしたところ、無事に送信できました。写真では分かりづらいので、気になる方はぜひYouTubeで確認してみてください → 【Apple CarPlay】メッセージ送信と通話
モザイクが入っていて、こちらも分かりづらいですが、ワイヤレスで無事に通話もできました。
デメリット2つ
Ottocast U2-X Pro自体は非常に良い製品でした。しかし、実際にワイヤレス化してみて、Apple CarPlay / Android Auto特有のデメリットが2つ大きく見つかりました。
充電の心配
別の方の動画でも紹介されていたのですが、ワイヤレス化することでスマホの充電が心配になるという大きなデメリットを抱えてしまいます。
本来ケーブル接続時には給電もできるのですが、ワイヤレスにすることで電池が減るペースがかなり速く感じます。
置くだけ充電が搭載されていれば活用できますが、置き場所によっては充電されなかったり、充電ペースがケーブル接続に比べて遅いということも気にはなります。
置くだけ充電よりは、スマホホルダー型のMagSafeの方が良いかもしれません。
バッテリーの持ちが良い場合、ワイヤレス接続時は充電は気にせず、充電時のみケーブル接続するといった使い方も考えられるかと思います。この辺りは僕自身、これから運用する中で見つけていきます。
ナビアプリの沼にハマる…!
Apple CarPlay、Androd Autoともに、これがベストだというカーナビアプリを見つけるのが難しい状況です。有料アプリであれば、先ほども説明したカーナビタイムは最強かと思いますが、無料アプリの中でベストを見つけるのは難しいです。
Yahoo!カーナビは優秀ですが、次にどこを曲がるかといった情報をスマホ画面にサブ画面として表示させることはできません。ルート案内も好みがありますし、ナビアプリ選びの沼にハマります。
これはデメリットとするよりも、楽しみながらアプリを選ぶという寛容さが必要かもしれません。今後国産カーナビメーカーが、ナビアプリに参入して競争してくれることを願います。
まとめ
今回はOttocastの新製品U2-X Proを実際に導入してみた感想を書きました。
製品自体は思いの外良くできていて、Apple CarPlayとAndroidAutoどちらも使用することができました。
家族で車をシェアしていて、iPhoneユーザーとAndroidユーザーどちらもいるといった場面で非常に便利なアイテムになるなと感じました。
ところでYouTubeやVODサービスは視聴できないの?と気になった方もいるかもしれません。残念ながら今回紹介したデバイスはあくまでもワイヤレス接続するだけの商品なので、動画の視聴など機能を拡張するためには上位機種や他社製品を選ぶ必要があります。
今後はApple CarPlayでYouTubeの視聴ができるようにしたいと考えているので、また別の製品を導入する機会があれば改めて記事にします。
それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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