免許を取って国産車を12年ほど運転し、その後はフォルクスワーゲンのゴルフを2台乗っています。
僕がまだ運転したことのない自動車メーカーもありますが、国産車からドイツ車に乗り換えて感じたことを12個ほど紹介します。
ウィンカーとワイパーが左右逆
日本国内では輸入車も右ハンドル車が主流にはなってますが、ウィンカーとワイパーが左右逆ですよね。
ゴルフに乗りたての頃は、ウィンカーを出そうとしてワイパーを動かす!ことは何度かやってしまっています。輸入車あるあるですよね。
ウィンカーとワイパーの操作ミスは恥ずかしいで済みます。
しかし、ウォッシャー液を出そうとしてパッシングしてしまう可能性もあるので、注意しましょう。
ウィンカーはとっさの場合もあるので仕方ないのですが、ウォッシャー液を出す時はこのレバーで大丈夫だよな?と一呼吸置いて操作しています。
現在、我が家では輸入車と軽自動車の2台体制ですが、運転席に座ってワイパーとウィンカーのレバーはどっちか、頭が瞬時に切り替わって間違えることは少なくなりました。
それでもしばらく一方を長時間乗ると、咄嗟の場面では間違えそうになるので要注意です。
ちなみに世界的にはウィンカーが左、ワイパーが右というのが一般的です。
ウィンカーが右、ワイパーが左となっている日本車が特殊となっているようです。
ワイパーを上げる儀式
そうそう、洗車などの際、ワイパーを上げるのに一手間操作が必要なのも、ドイツ車で少し手間となる部分でしょうか。
ゴルフの場合は、一度イグニッションオンにした状態からオフにして、ワイパーのレバーを下にちょんと動かすと、ワイパーがサービスポジションへと移動します。
間違えてそのままワイパーを起こそうとすると、ボンネットに傷がつくので気をつけましょう。
僕は以前乗っていたVW ゴルフV GTIで1回やってしまい、傷をつけました…苦笑
ライトスイッチの位置が違う
ドイツ車はライトの点灯はハンドル横のレバーではなく、パネルに設置されたダイヤル式のスイッチが主流かと思います。
国産車とは位置が違うので、しばらく慣れません。最初はハンドル横にあった方が便利だと思っていたのですが、慣れたので問題ありません。今ではライトを「AUTO」の位置にしていることが多いですし、何ら不便はありません。
シートがクルクルの手回し式
ドイツ車も電動シートが増えてきましたが、一部のメーカーやグレードによっては、シートのリクライニング角度の調整がクルクルの手回し式となっています。
つまり、一気にシートをバタンと後ろに倒せません。
僕の現在の車は、運転席は電動式、助手席は手回し式です。最初に乗ったゴルフV GTIは運転席も手回し式だったので、リクライニングして眠りたい時などは不便でした。
調べたところ、
- ドイツなどでは車で寝ることがない
- ダイヤル式の方が安全面で有利(特に高速道路)
- シートの角度を細かく調整しやすい
といったことから、調整方法の違いがあるのだとか。
でも車で仮眠を取ることが多い人には不便かと思うので、電動式が採用されている車両だと便利ですね。
僕はシートメモリー機能を使って、運転ポジション、PC作業や食事のポジション、仮眠ポジションの3つを保存しています。
電装系の挙動
電装系の挙動も、輸入車では違いを発見しました。
あちこち光っている
今は国産車も色々光りますが、2009年当時のゴルフV GTIでも内外装ともに、あちこち光まくりで驚きました。
もちろんメーカーやグレードにもよるかと思いますが、例えば…、
- スイッチのほとんどが光る
- インナードアハンドルが光る
- アンビエントライトで手元をじんわり照らす
外装
- ウェルカムライト(ヘッドライトやポジションライトが点灯)
- ドアミラーが足元を照らす
このような光り方をして驚きました。今は軽自動車でも装備されてきていますね。
夜真っ暗になるような田舎では、車に乗り込む際も、乗り込んだ後も見えにくいことが多いので、あちこち光るのはすごくありがたいです。
ゴルフに乗り換えた当初はテンションがかなり上がりました。
どうもドイツ車は光り物に気合を入れているようで、その後はアンビエントライトが充実して、カラー変更ができたりと随分とムーディになってきていますよね。
以前は車内でLEDがあちこち光っていたらヤン車やスポコンなどと言われてましたが、今は国産車もアンビエントライトなどが純正装備されるようになってきているから面白いもんです。
イグニッションオフ後も操作可能
例えば、ドイツ車ではイグニッションオフをした後でも、しばらくはミラーやウィンドウの開閉ができたり、ナビが操作できたりといった車両を目にします。
ドアを開けるとアクセサリがオフになるというものドイツ車ならではでしょうか。
国産車ではイグニッションオフにするとアクセサリもオフになって、一切の操作ができなくなる車両は多いですよね。
エンジンを切って、窓を閉め忘れたからもう一回エンジンかけなきゃ!とかよくあるので、ドイツ車は便利だなと思います。
ハイオク仕様
ドイツ車はディーゼルでない場合はハイオク仕様です。
これは所謂オクタン価の違いによるもので、向こうのレギュラーガソリンの基準オクタン価が高いため、日本ではレギュラーではなくハイオクでないと対応できないことが原因です。
オクタン価の違い(規格ではなく実情値)
オクタン価 小 | オクタン価 中 | オクタン価 大 | |
---|---|---|---|
ドイツ | 91 | 95 | 98(100もあり) |
日本 | レギュラー 91 ※日本の規格では89以上 | – | ハイオク |
エンジンオイルが減る
VWはゴルフVの頃、エンジンオイルが減るのが速かったー!
エンジンオイルを交換する5,000kmを待たずして、継ぎ足しが必要なレベルでした…。
漏れてるの?と心配になるくらいです。旅行などの際は、継ぎ足し用にエンジンオイルが入った小さな缶を携行していました。
ロータリーエンジンか!っていう感じです。
ゴルフVで、しかもスポーツモデルのGTIだったからということもあったかもしれません。
現在乗っている、ゴルフ7.5 Rヴァリアントは全然オイルを消費しないので安心です。
ディーラーのメカニックさんも、この辺りは大分改善したと言っていました。
ブレーキダストがひどい
ドイツ車は走行速度域が日本よりも高く、しっかりと車を制動するためにメタル系のブレーキパッドが採用されていることもあり、ブレーキダストがめちゃめちゃ出ます。
ホイールが真っ黒に汚れているドイツ車をよく見かけますよね!?
僕のゴルフも2台ともブレーキダストの量が物凄かったです。
そこで制動力を同等以上にしつつ、ブレーキダストを抑える対策で、以前のゴルフV GTIではiSWEEP IS1500というブレーキパッドに変更したところ、ダストが減って制動力も満足のいくものでした。
現在のゴルフ7.5 Rヴァリアントでは、いつもお世話になっている「jFactoryさん」のiromブレーキパッドに交換してもらいました。こちらもブレーキダストは大幅に減っているのに、純正以上の制動性能を感じます。
ドアが分厚い
ドアの開閉音が良い、ドアヒンジが鋳造で剛性がありそうという意見をよく見かけます。
それ以上に僕は、ドアが分厚いなー!という印象を持ちました。
フォルクスワーゲンでは、走行時にドアが車体と一体となって剛性を高め、乗員を保護する考えなんだそうです。
家族で運転する時も少し安心かな?なんて考えてます。
各部の動作が重々しい
ゴルフV GTIに初めて乗った時は、ハンドル、シートの操作、ライトスイッチなど、各部の操作が重々しいと感じました。よく言えば重厚、悪く言えば操作が重いという表現もできます。
最初は違和感があったのですが、すぐに慣れました。
僕が確認したフォルクスワーゲンやAUDIの車両は、ハンドルやペダル類も以前よりも大分軽くなってきていて、国産車とそんなに変わらない感覚で操作できるという印象です。
最近MINI JCW CLUBMANを運転しましたが、久々に重厚な車という印象でした。
高速道路の安定感
ドイツ車は高速道路を走行するときの安定感があります。
想定されている速度域が国産車と異なるからだと思うのですが、エントリークラスの車グレードでも、100km/hを超えても安心して走行できます。
これは実際にドイツ車と国産車、両方を乗り比べないと分からないと思います。
ただ、街乗りでも高速道路でも多くの車が走っている日本国内では、わざわざドイツ車ほどの性能は必要ないことも重々承知しています。
ある意味、性能を持て余す贅沢と言えるでしょうか。
故障は多い!?
2009年式のゴルフV GTIはトラブルはそこそこありました。
走行距離5万キロくらいからちょこちょこ発生し出したので、国産車よりは故障が始まるのが早いな…という印象でした。
幸い全て大した出費にならなかったし、車自体が好きだったので苦痛ではなかったですね。
あと天井の剥がれが起きることがあると言うのは知っていたので、対策が取られたゴルフVの最終モデルを選びました。結果的に天井の剥がれは全く発生しなかったです。
基本的にはドイツ車はASSY交換(関連部品丸ごとでの交換)となってしまうことが多く、修理に関する費用は国産車よりも高額となることは覚悟しましょう。
フォルクスワーゲンならまだしも、メルセデス、BMW(MINIも含めます)、AUDIの修理費用はより高額だと耳にします。もちろんポルシェも高額でしょう。
ちなみに、今乗っているゴルフは走行距離が4万キロを超えたのですが、これまでずっと故障は起きませんでした。ただ、つい最近ハンドルを切ると、フロント左からコトコト異音がするようになってしまったので、近々ディーラーで見てもらおうと考えています。
初めての故障と言えるかもしれません。
修理に関する内容は後日動画にします!
輸入車の購入を希望する場合、発生しがちなトラブルは、よくネットで調べておいた方がいいでしょう。また保証も長めに入ることをオススメします。
ナビの性能はイマイチ?
最近の車は車両のインフォメーションディスプレイと一体型になっているので、社外ナビに交換するのは不可能となっている場合が多くなってますよね。
ゴルフ7.5は純正インフォメテイメントシステムとして「ディスカバープロ」が搭載されてますが、社外品への交換は困難かと思います。
このまま使うしかないんですが、ナビはみなさんよく言うように、ちょっとお馬鹿な感じはあります。例えば駅名で検索をかけているのに、検索結果の一番上に別の駅が表示されたり、駅前のコンビニが表示されたりとか…。
ゴルフ7から7.5でディスカバープロもアップデートされ、ナビの音声が自然になるなど、大分改善されています。検索結果や操作には少しクセや一手間ありますが、慣れれば実用上困りはしないです。
輸入車、国産車問わずですが、Apple CarplayやAndroid Autoにどんどん対応してきているので嬉しいです。検索に関してはこっちの方がずっと使いやすいのでスマホ接続時には利用することも多いです。
ナビがどんどん便利になっていきますね。
まとめ
今回の記事では、2014年に初めて2009年式(5年落ち)のゴルフV GTIでドイツ車デビューした僕(とみっち)が、ドイツ車に乗って気づいたことをまとめてみました。
輸入車を乗る上で一番気になる点は、壊れるのかどうかと、維持費ではないでしょうか。
こればかりは実際に乗ってみないと分かりませんが、今時のドイツ車は昔ほどは故障は減っているように感じます。ただし故障した際の費用はどうしても国産車よりは高めとなることは覚悟しましょう。
保証を長く設定することは本当に大切です。
国産車と違う魅力を持っているのが輸入車です。逆に国産車にはない不満点も出てくることもあるでしょう。
メンテナンスもズボラにできない部分もあって、国産よりは少し手がかかるかもしれません。でもしっかり手をかけてあげれば基本性能が高いので、しっかり応えてくれます。
色々お話ししましたが、国産車と輸入車、どちらが優れているとか、良いとかは議論するつもりは全くありません。
読者さんの素晴らしいカーライフを過ごすお手伝いが、少しでも僕にできたら良いなーと考える今日この頃でした!