ずっと愛車「ゴルフ7.5 Rヴァリアント」の車高を少し下げたいなと考えていたのですが、ついに実現しました!
車高調ではなく、「MSS」というイギリスのメーカーのダウンサスを取り付けました。
車高の下げ幅は2〜3cm程度なので、見た目には分からないはず。
しかし乗り心地の変化ですぐに妻にバレるんじゃないか!?という気もします。
気づくかどうか実際に検証したので、ぜひ最後までご覧ください。
【ゴルフR ヴァリアント】純正車高
現在は純正車高となっています。純正タイヤ&ホイールです。
サスペンションを交換したら、次はタイヤとホイールも交換したいですが、しばらくはお金がないです…笑
純正状態の写真を何枚かアップします。画像をタップすると拡大します。
真横から見た状態です。ホイールハウスの隙間はフロントが指2本、リアが指3本弱となってます。
ゴルフRはゴルフGTIよりも前後ともに1cmダウンされた車高であり、一般的な車からすると純正は低くなっています。腰高感はあるので、少しダウンするだけで格好良くなるはず。
さらに、タイヤ面の引っ込みが気になります。実はMSSと同時にホイールスペーサーも注文しているので取り付けが楽しみです。
車高調かダウンサスか
ゴルフ7.5Rヴァリアントには、純正でDCCなるものが装着されています。
車高調(KW Version-3)
サスペンションに取り付けられたダイヤルを調整して減衰力を調整することができます。
硬い乗り心地は運転手には楽しいですが、同乗者には辛い場合も…
ダウンサス (MSS アジャスタブルスプリングキット)
MSS アジャスタブルスプリングキット について
MSSについて
MSSはイギリスのサスペンションメーカーです。
サスペンションと一緒に車高調整用のアジャスターを組み込む事によって、純正ショックのまま車高の調整が可能となります。
少し車高を下げたいけど車高にも拘りたい、ダウンサスだと車高が調整できない、電子制御ダンパー装着車両だからこの機能は活かしたい、純正の乗り心地を改善したい、そんなお悩みをお持ちの方にも最適な製品です
まさに僕がゴルフRヴァリアントで望むサスペンションです。
一般的なダウンサスでは乗り心地の悪化や、車高の調整は不可能となるため、価格は安くても導入する気にはなれずにいたのですが、MSSをぜひ導入したくなりました。
ゴルフR(ヴァリアント)の場合はスプリングの設定が2種類あり、街乗り~スポーツ走行向けの「スポーツ」、サーキット走行用の「トラック」となっています。
今回はスポーツを選択しました。
スプリングの選択は慎重に行なってください。
MSSのデメリットとして、車高調よりは安いものの、一般的なダウンサスよりは高額です。
さあ前置きが長くなったのですが、取り付けに行ってきました!
購入と取り付けは、いつもお世話になっている群馬県みどり市の「jFactory」さんです。
MSS取り付け後の車高(比較写真あり)
jFactoryさんにお願いして、ついにMSSを取り付けました!
オレンジ色のスプリングが鮮やかで格好良いです!(純正はブラック)
取り付け前後の車高を比較してみます。写真左がMSS取り付け前、写真右が取り付け後となります。
写真はタップすると拡大します。
拡大してみます。まずはフロント。左が交換前、右が交換後。
続いてリアタイヤです。左が交換前、右が交換後。
ホイールハウスが指1本分程度になるようにお願いして、現時点でフロントが約1cm、リアが約2cmほどダウンとなりました。
ゴルフR(ヴァリアント)の場合、前後の最大ダウン量は3cmなので、もう少し下げることはできそうです。
スペーサーは前後iSWEEPの15mmを装着しました。
ようやく僕のゴルフR(ヴァリアント)は、カタログのような見栄えになりました…笑
カタログ写真は車高を落として、ツライチになってますからね。純正はカタログ写真ほどは格好良くない…となるわけです涙
改めて非常に良い大人の車高となりました。嬉しくて何枚も写真を貼ってます!
走行レビュー
まずは一人で乗り心地を確かめました。DCCはコンフォートにしてみます。
段差などの突き上げが、角が取れてマイルドになりました。
車高調に比べたらかなり柔らかいです。純正とあまり変わりません。
DCCをノーマルモードにしたところ、以前のノーマルモードよりも少し柔らかくなったかな?そんな印象を持ちました。
ただ車高が下がった分、大きな入力があるとドスンという振動はあります。この振動は純正の時よりも大きいですが、すぐに収束するので不快ではありません。
スプリング交換のみのダウンサスを装着した経験がないのですが、恐らく乗り心地はずっと悪くなってしまうのでしょう。 (製品にもよる)
ダウンサスの製品のレビューを読むと、コンフォートモードがノーマルモードになった印象といったレビューを見かけるのですが、MSSでは全くそんなことはないです。
じっくり乗ってみたところ、少し振動が出ているように感じる場面がありました。
数日経過したところ気にならなくなってきたので、スプリングが馴染んだのか、もしくは僕が慣れたのか…?
以前と比べて、ほんの僅かに振動が増した程度ですが、敏感な人は気にするかも。
ダウンサス(MSS)の乗り心地は妻にバレる?
妻に後部座席に座ってもらい、しばらく走行しました。
走行していても変化になかなか気づいてもらえなかったので、こちらから聞いてみることにしました。
以下、会話形式でお届けします。
──(とみっち): 何か気づいた?
妻: 全然気づかないけど、なんかねぇ…。
妻: 小刻みな振動がする気がしてならない。
── 確かに、小刻みな振動が少し増えたかね…。
妻: そんな気がします。それ以外は全然分かりません。
── お尻に痛いとか、そういう感じではないよね。
妻: 痛いわけじゃないか。プルプルする感じが小刻みな振動。
── 確かにちょっとするね…。
妻: ところで何したの…!?
── (ギクッ!)それは、また後ほど。
どういうわけか、2人で乗車したところ、小刻みな振動が気になりました。これについては記事後半で触れます。
車高が下がったのは妻にバレる?
乗り心地に関しては、僕から「何か気づいた!?」と聞かない限り、妻にバレることはなさそうでした。
続いては外観を見てもらって気づくかどうが検証してみます。
──(とみっち): 車を見てください。何か気づいたことある?
妻: 分かりません。
── 分かんないよね?
妻: うん。
── てことはバレてないですか?
妻: バレてないです。
── この車高じゃ、そんなバレるほどじゃないもんね。
妻: 車高下がったの…!?
── 少し下がったんだよ…、実は。
妻: 確かにね、言われてみれば!
── 気づいた?
妻: 気づかない、気づかない。
── ちょっと言われてみたら分かった?
妻: うん。くっそー、車高だったか!
妻: もうちょっと開いてたもんね。
(中略)
── 見た目が、ちょうど良くなったでしょう?
妻: うん。
── でも言われなければ、気づかないと。
妻: そんなに、見てないから!
妻: そんなに普段見てないから、気づかない!
── 気づかないよね!? (悲
── あなたほど、そんな車を見てないからってね。
妻: そうそうそう。
ということで、MSSで車高を下げても気づかないということでした。
言われなければ、奥さんに気づかれずに、旦那さんがこっそり車高を下げることができるダウンサスということが判明しました。
改めて2人で乗車してレビュー
ダウンサスを導入したことを明かし、再度2人で乗車します。
──(とみっち): 正直、乗り心地はそんなに変わってない感じはするよね。
妻: うん、そうだね。
(高速合流前の凸凹道で)
妻: やっぱちょっと…、振動は結構きついね。
── 確かに、そうだね。
乗り心地が良くなった瞬間も感じる反面、凹凸が激しい道路や、大きな段差を乗り越える際には振動や衝撃を純正の時よりも強く感じます。
感じ方には個人差がありますし、現在4万キロを超えた僕の車両は、サスペンションのアッパーマウントが純正で、タイヤも溝が減ってきたなと感じています。
これらの状態で、乗り心地は異なることでしょう。アッパーマウントは新品強化品、タイヤもミシュランのパイロットスポーツにしたいです。お金がかかるー。
振動に関して気づいたこと
2人で乗車した際に、常時プルプルとした振動を感じていたのですが、後から気づいたことがあります。
僕が運転席に座っていて、妻が後部座席左側、つまり2人が対角線上に座っているときに、乗り心地が悪くなったり振動が大きくなったりする気がします。
僕が1人で運転している時は、プルプルとした振動はほとんどありません。
車はバランス良く乗車した方が乗り心地も良いのでしょうか。
今度は妻に助手席に座って運転してみます。
【MSSのメリットとデメリット】改めて1人でレビュー
改めてじっくりと1人で運転してみます。DCCはレースモード。
レースモードは純正の時との違いを感じられませんでした。
硬いですが不快ではないです。車体のロールや揺れ幅が小さく、揺れの収束も早いので、道路によっては一番快適なモードとなることもあります。
ゴルフRのレースモードよりも、車高調(KW Version-3)の方が乗り心地は硬かったように記憶しています。車高調派の人は、レースモードも物足りないかもしれません。
MSSにしてみて、突き上げがマイルドになったと感じる反面、斜め後ろに乗員がいる時など、微妙な振動が発生する場面があるので、デメリットです。
車高を落とすため、どうしてもストローク量が減ります。その分スプリングを硬くしてますので、純正よりも乗り心地が劇的に改善するのは無理があります。
とは言え、スプリングは信頼のEibach製となっており、リアには2レートのスプリングを採用し、柔らかいスプリングで衝撃を回避し、硬いスプリングで揺れやロールを抑えます。
走行シーンによっては乗り心地が良くなる場面も見られます。
MSSのデメリットのデメリットですが、他に2つ気になる点があります。
純正のショックアブソーバー (電子制御ダンパー DCC)が寿命になったら、当然ですがアブソーバーを交換しないといけません。
DCCの交換費用はめちゃめちゃ高いです。費用は恐らく30万〜40万円程度になるかと思います。純正のショックがダメになったら、潔く車高調に交換しようと考えています。
さらにもう一つ、ゴルフRの場合はMSSに交換後、フロントは車高の調整アジャスターが上部となります。
ショックを外さないと車高が調整できません。リアの調整はDIYで大丈夫なものの、フロントはショップに依頼するのが無難です。
まとめ
今回のMSSへの交換は大満足です。
ダウンサスで車高を下げることが、大きく乗り心地の悪化につながるかもしれないと考えていたことは杞憂に終わりました。
MSSで車高を落とし、iSWEEPでツライチに近い状態を作れたので、かなり嬉しいです笑
以前導入したCPMも相まって、車体のロールや、ぐにゃっとした乗り心地は大分抑えることができました。
- 車高を大きく落とすことは不可能 ※車高調ほどは落ちない
- 凹凸が多い道路や大きな段差では振動やショックは大きい
- 電子制御ダンパーが故障した際の交換費用は高額
- フロントはDIYでの車高調整困難 ※ゴルフRの場合
車高を落とせて、乗り心地も悪くない!最高!
このような印象です。導入して良かったー!